France司法官と弁護士との関係シンポ
3月23日に破毀院で開催されたJournée nationale de la relation magistrat-avocatの第3回シンポは、「拡張された法律家:明日のための倫理とは?」というテーマで、具体的には司法におけるAIの利用に関して様々な立場からの発言があった。
シンポジウムは、企画趣旨、基調講演2つ、そしてパネルディスカッション2つという構成で行われた。
3月23日に破毀院で開催されたJournée nationale de la relation magistrat-avocatの第3回シンポは、「拡張された法律家:明日のための倫理とは?」というテーマで、具体的には司法におけるAIの利用に関して様々な立場からの発言があった。
シンポジウムは、企画趣旨、基調講演2つ、そしてパネルディスカッション2つという構成で行われた。
今年読んだ16冊目は『法律家のためのITマニュアル』(第一法規・2022)
版の表示がないからわかりにくいが、同名の本が同じ出版社から同じ著書表示で出ていて、2008年、2015年に続いて、ついにIT化法制定後に今回の本が出た。
今年読んだ12冊目は、以前に頂いたときに紹介した日本裁判官ネットワークの裁判官だから書ける イマドキの裁判 (岩波ブックレット)
最近の裁判周りの話題について、淡々と裁判を担当する側の思いや考え方が解説されている。
Q&A方式で、テーマ的には攻めた感じのものが多いが、それに対する回答は、極めて常識的というか、良い意味でも悪い意味でも裁判官らしいものとなっている。
今年読んだ7冊目は、深澤武久法廷に臨む 最高裁判事として
お気の毒な弁護士-最高裁判所でも貫いたマチ弁のスキルとマインドを買ったら、たまたま関連で出てきたので購入。
2000年から2004年までという、司法制度改革真っ只中で最高裁判事となった著者の体験談である。
今年読んだ5冊目は夫婦同姓強制の違憲訴訟で唯一反対意見をだした山浦弁護士のお気の毒な弁護士-最高裁判所でも貫いたマチ弁のスキルとマインド
山浦先生の生い立ちから最高裁判事退官後の弁護士復帰後に至るまでのオーラルヒストリーである。
これまで色々な最高裁判事の自伝(最高裁回想録 --学者判事の七年半など)や少数意見集、エッセイ集、論文集などが出てきたし、オーラル・ヒストリーもいくつか存在する(福田 博 オーラルヒストリー「一票の格差」違憲判断の真意:外交官としての世界観と最高裁判事の10年
、一歩前へ出る司法---泉徳治元最高裁判事に聞く
など)が、山浦先生のそれはご本人の肉声が聞こえてくるようなところが随所に見られ、読ませるものだ。
最高裁判事に選任される方法というのは、少なくとも弁護士会からは、派閥→単位弁護士会→日弁連→最高裁→内閣という推薦の連鎖の末ということであり、しかも本人には殆ど途中経過が知らされないまま最後まで行くというところが興味深い。
同僚から抜き刷りを頂いたのでご紹介。タイトルからわかるように、裁判官の行動に対する公的な規制について、憲法学的な考察を加えたもので、現時点でのイシューとしては当然ながら岡口基一裁判官の問題がテーマとなる。この論文も、それを前面に押し出してはいないが、岡口問題を論じたものと位置づけても良さそうである。
松田浩「裁判官統制の憲法問題」憲法研究第7号(2020)61頁
松田教授は、プロフェッション論について先行する論攷があり、この論文ではその成果が土台となっている。すなわち、医師、弁護士、研究者の3つを代表的なプロフェッションとして、その団体による自律を構成員相互の自己規律、組織の自由と自律、内部規律の司法による受容と執行という3つのサブレベルの自律に分析し、その前提としてプロフェッションが備えるべき特性を、知的科学的技能、公益・利他性、高度な職能倫理、職能団体性の4つ挙げられた。
これを土台として、裁判官をプロフェッションの一つと位置づけ、しかし現在の(特に岡口分限事件における最高裁の)裁判官統制のあり方にはプロフェッション性という前提が欠けているが故に大きな問題を孕んでいるというのが、全体の趣旨である。