2022/05/17

5月21日-22日は民訴学会

昨年、一昨年とコロナ禍の影響を真っ向から受けて遠隔実施となった民訴学会だが、今年はハイブリッド開催となった。

 

民訴学会ウェブサイト

 

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2022/04/22

外国で結婚した日本人夫婦の婚姻届提出とその後の処理

映画監督の想田和弘さんと柏木規与子が挑んだ夫婦別姓訴訟判決(東京地判令和3年4月21日PDF判決全文)は控訴されずに確定したが、その後、婚姻届を再提出するというニュースが現れた。

別姓婚 日本も有効?婚姻届再提出 瀬戸内の夫妻 戸籍に記載求め近く

記事によれば、「東京地裁が昨年4月、判決で婚姻関係を認めた一方、戸籍への記載は具体的な判断をしないまま請求を退けた」ということから、東京で婚姻届を提出し、役所が受け付けないであろうから、改めて家裁に不服申立ての請求をする予定だという。以下、代理人弁護士の弁。

「地裁が婚姻関係を認めている以上、役所が応じなくても、家裁が受理を命じる可能性は十分にある」と予想。「そうなれば、裁判所で婚姻関係が認められながら戸籍に記載できていないという不合理な状態の解消につながる」

なるほど頑張って欲しいところだが、この記事にはかなりミスリードな部分があるので、上記の判決文を読んでみないとよく分からなかった。

 

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2022/02/21

民訴教材:職分管轄違いで移送した先で口頭弁論を開かずに却下した事例

知財高判令和4年2月10日判決全文PDF

 

特許庁の拒絶審決に対する取消訴訟を東京地裁に提起したところ、東京地裁が民訴16条に基づいて事件知財高裁に移送し、その移送を受けた知財高裁が審決取消の訴えの出訴期間30日を経過していることを理由に補正の余地のない不適法な訴えであるとして、民訴130条に基づいて却下判決を下した。

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2021/12/16

民訴教材:妹名義の貸金返還請求権について妹名義で訴え提起した事例

弁護士、無断で訴訟か 裁判所が「不適法」認定(産経新聞)

Temis2_20200107190101 なかなか興味深い事例だが、実際に訴え提起してしまったのは弁護士の問題か、それとも当事者の問題か微妙だ。

記事によると、兄が妹の名で貸し付けて、その取立ての訴訟を弁護士に依頼したら、その弁護士代理人が妹を原告として訴え提起したらしい。

兄から訴訟委任を受けて妹に意思確認せず妹名義の訴状を起案提出したんだから、そこに懲戒ものの手抜かりがあったのだろう。
また債務者側でも、妹名義にかかわらず兄から借りた認識のようで、「債務者とされた被告側の男女2人も「女性から現金を借りた覚えはない」と主張」しているという。

そうだとすると、債権者は「妹こと兄」で債務者との間に貸金返還請求権の実体関係が成立しているのであるから、そのことを把握しているのであれば、代理人としては兄を原告とする訴えの提起をするだろう。

ところが妹名義の訴え提起をし、妹名義の訴状のみならず委任状も提出され、さらには「女性の署名と押印が入った陳述書も証拠提出され、「(貸金が)私自身の現金で間違いない」と記されていた。」という。この陳述書は誰が作ったのか、問題となる。

 

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2021/08/12

Book:新刊のご案内『民事裁判手続とIT化の重要論点ー法制審中間試案の争点』

山本和彦編『民事裁判手続とIT化の重要論点: 法制審中間試案の争点

 

 ジュリストに連載された原稿と座談会にアップデートを加えたもの。

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2021/02/20

Clubhouseでやる民事司法IT化中間試案たたき台をたたく会第三弾は、口頭弁論と争点整理手続

20日の18時から、Clubhouseでやります。吉井先生と吉峯先生の共同モデレータの下、口頭弁論と弁論準備手続を対象に行います。

 

中間試案のたたき台の項目では以下の通り。

5 口頭弁論p.14

6 新たな訴訟手続p.16

7 争点整理手続等p.20

 

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2021/02/13

Clubhouseの準備-中間試案たたき台前半

民事司法IT化の中間試案たたき台の前半は、下記のような項目だ。

20210213-1029581 総論p.2

2 訴えの提起,準備書面の提出p.7

3 送達p.7

4 送付p.13

5 口頭弁論p.14

6 新たな訴訟手続p.16

7 争点整理手続等p.20

 

その中の見どころ、考えどころを挙げていこう。

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2021/02/11

民事裁判IT化検討の中間試案たたき台・概要

Clubhouseでたたき台をたたくルームを実施する関係上、

中間試案たたき台の見取り図として、目次と、続きに若干の内容をまとめてみた。

 

【目次】pは中間試案たたき台のページ数

1 総論p.2

2 訴えの提起,準備書面の提出p.7

3 送達p.7

4 送付p.13

5 口頭弁論p.14

6 新たな訴訟手続p.16

7 争点整理手続等p.20

8 書証p.26

9 証人尋問等p.28

10 その他の証拠方法等p.32

11 訴訟の終了p.33

12 訴訟記録の閲覧等及びその制限p.37

13 土地管轄p.39

14 上訴,再審,手形・小切手訴訟p.39

15 簡易裁判所の手続p.39

16 手数料の電子納付p.40

17 IT化に伴う書記官事務の見直しp.42

18 障害者に対する手続上の配慮p.42

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2020/12/28

Book:ゼミナール民事訴訟法

渡部美由紀先生、鶴田滋先生、岡庭幹司先生の共著『ゼミナール民事訴訟法』を頂いたのでご紹介。


 


 


 

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2020/12/03

発信者情報開示請求に関する改正のPublic Comment

発信者情報開示請求に関する研究会の最終取りまとめが公開され、これに対するパブリックコメントが12月4日締め切りで募集されていたので、今日の午後を費やして書いてみた。

なお、対象となる最終とりまとめは、こちらにある。

ファイルも貼っておこう。

ダウンロード - e69c80e7b582e381a8e3828ae381bee381a8e38281e6a188.pdf

 

<要旨>
Justicestatut_20201203193301  現在の二段階・三段階の裁判手続は被害者にもプロバイダにも不相当な負担となっており、一刻も早く是正する必要がある。 発信者情報の範囲は、省令で決めるにしても、限定列挙ではなく例示とすべきである。基本的に発信者の特定につながるものはすべて開示対象とする必要がある。
 またログイン時情報も発信者の特定に資する情報として当然開示対象とすべきである。開示された情報が示す者が真の発信者かどうかは本案裁判で明らかにすることであって、裁判提起段階で確定する必要はない。
 新たな裁判手続の創設は基本的に賛成だが、まだ厳密さを欠いた内容にとどまっている。現在の開示請求権に「加えて」非訟手続を創設するとある割には、非訟手続と訴訟手続は同一の権利実現の手続で、並行しては行使できないものとなりそうだが、それ以外の制度も考えられる。
 提案されたフローには、まずCPにAPを特定できる情報を開示する命令が欠けているが、それではAPに裁判所が開示命令を出せないことになるので、APの情報を開示させる必要がある。それを被害者に秘密にする必要はない。むしろ、被害者と裁判所の調査官ないし専門委員がCPとともにAPを特定する作業をする必要もある。なお、CPへの命令を強制する手段が必要である。
 発信者の手続保障は、現行法の意見照会を非訟手続では裁判所がAPに命じることにし、発信者の書面提出や意見陳述も発信者の責任において認めるべきである。なお被害者に立ち会わせない発信者の意見陳述も非訟では認められてよい。
 開示要件は、CPへの開示命令は申立てだけで出せるようにすべきだし、APへの開示命令も被害者が本来の発信者に対する訴訟で要求される以上の要件事実を主張立証しなければならないというのは背理であり、権利侵害の「明白性」は緩和すべきである。
 海外事業者への法執行や複数CP・APの関与の場合の仕組みなども検討した上で立法されることを望む。

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