2019/09/13

FRANCE:出張中の腹上死で労災認定

出張中セックスで死亡は「労災」 企業は賠償せよ=仏裁判所

 

ちょっと、岡口裁判官が好きそうな話題ではあるが。

裁判でクサビエ・X氏とされたこの男性は、パリ近郊で鉄道サービスを提供するTSOでエンジニアとして働いていた。
X氏は2013年、フランス中部への出張中にホテルで亡くなった。TSOは、この死を「赤の他人との婚外関係」によるものだとしている。
しかし、公的健康保険を取り扱う業者がX氏の死を勤務中の事故と認定したため、TSOが提訴した。

保険業者は、性行為は「シャワーを浴びたり食事をするのと同じ」、普通の活動だと主張。パリの控訴院はこの考えを支持した。

判決では、出張中の従業員はいかなる状況にあっても、「任務に当たっている期間を通し」社会的保護下にあるとしている。

面白いのは当事者関係だろうか。

Dscf2127

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2019/01/15

竹田会長贈賄疑惑とFrance刑事司法

竹田恒和氏に対するフランスの司法当局の捜査は、結構な話題となっているが、日本とフランスとの司法制度の違いから、ずいぶんと誤解があるように思われるし、その誤解を利用して事態を軽く見ようとする傾向もあるので、フランス刑事司法の基本的なところを抑えておきたい。

なお、フランス刑法の実体的な側面については、園田先生の個人ニュースが参考になるが、要するに非公務員に対する贈賄が法定刑5年の拘禁と罰金(贈賄額の2倍まで可能)として処罰されるという点がポイントだ。

それよりわかりにくいのが、予審判事の捜査開始と訳されているmise en examenという表現である。
Prosecutor
これは、辞書をひくと、予審開始決定と訳されていて、従来のinculpationに代わるものと解説されている。inculpationという語は有罪を連想させるので、より客観的な、直訳すると「捜査に付す」という意味の言葉としたのである。

しかし、これはそんなに軽いものではない。

予審開始は、殺人とか強姦とかの重罪事件では、義務的であって、共和国検事は被疑者が特定されなくても当然に予審判事に事件を送って、予審判事の指揮下での捜査が始まるので、この場合はかえって「捜査開始」という日本語にぴったり来る。

しかし、予審に付すかどうかが裁量的な軽罪事件(贈収賄もこちらに入るが、殺人より軽いというだけで、日本語的に軽い罪というわけではない)では、mise en examenとなるのは嫌疑が重大でなければならない。


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2019/01/07

Le droit, est-ce pour moi ? フリーオンライン大学より

フランスの法学入門オンライン大学授業が、パリ第2大学Panthéon-Assasで提供している。

Le droit, est-ce pour moi ?
Université Panthéon-Assas - Paris II via France Université Numérique

シラバスは、以下の通り。

Coursuniv


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2019/01/05

FRANCEの行政裁判所がConsidérant queを使わなくなる

Nouvel Opsによると、この1月1日から、フランスの行政裁判所は判決文の書式を変え、従来のConsiderant queという定型句を使わなくするそうだ。

Considérant que la formule est désuète, la justice abandonne le "considérant que"

このConsiderant que というのは、直訳すれば「〜を考慮すると」というくらいに訳せる。
そして判決文は、全体として一文というコンセプトに基づき、以下のように構成される。
Avocatsmagistrats

裁判所は、
民法○条に照らし、
原告が〜と主張していることを考慮し、
他方、被告が〜と主張していることを考慮し、
事実は〜であることを考慮し、
法律の趣旨は〜であることを考慮し、
〜という解釈が正当であることを考慮し、
以上の理由で
以下のように判決する
原告の請求を棄却するor被告は〜をしなければならない。

この「考慮し」の部分がConsiderant que で始まる現在分詞節で、これをいくつもいくつも重ねた結果、最初の「裁判所は」に続く主たる動詞の「判決する」が来るのである。冒頭の「照らし」と書いたのはVu queである。

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2018/12/21

article:フランスにおける司法アクセス

中央大学の日本比較法研究所が出している比較法研究所研究叢書の一つとして、司法アクセスの普遍化の動向 (日本比較法研究所研究叢書116)という本が出た。その中に、「フランスにおける司法アクセス」という章を書かせていただいた。


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2018/12/19

Anne Hidalgoパリ市長の訴え

パリ市長はなんて魅力的でアグレッシブでポジティブに訴えかけることができる人なんだろう。

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2018/11/03

Franceのタバコ事情

もう一つ、タバコ関連の記事があった。といっても有料会員向けなので、途中までしか読めないが。

「屋内全面禁煙」でもパリはやっぱり“たばこ天国”

欧米では屋内禁煙が徹底していてエライという人が散見されるが、少なくともフランスでは歩きタバコは合法で、ポイ捨ても常識に反するとは思われておらず、高校とかでも生徒が出入りする入り口の横で先生とか職員とかが朝の一服を楽しんでいる光景はザラに目にする。

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2018/10/04

FREANCE第5共和制憲法60周年

この木曜日に、マクロン大統領を始めとして60周年を祝っている。

60 ans de la constitution de la Ve République: quoi de neuf depuis De Gaulle?

Paristricolor


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2018/09/28

Colloque:憲法院の裁判に執行手続が必要?

グルノーブル大学の以下のシンポジウムはテーマが興味深い。

Vers l'instauration d'une procédure d'exécution des décisions du Conseil Constitutionnel
jeudi 18 octobre 2018

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2018/09/23

FRANCEで美食まつり

フランスで9月21日から23日に開かれている美食まつり、今年から名称をフランスの味覚と変えたそうだ。

Couverturefacebookgoutdefrance


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