cinema:急に具合が悪くなる
今年見た11本目の映画は「急に具合が悪くなる」Soudain
原題というか、フランス語の題名がSoudainで日本語の題名が表記のものだと、なんかとても投げやりな邦題に見えるが、日本人監督の手になるこの作品、果たして原題はフランス語なのか、日本語なのか? と思ったら、原作の題名だった。
3時間以上の長編だが、あっという間に終わってしまった。
資本主義が少子高齢化の主犯であるという、ちょっとピケティ的な感じの思想を持つ介護施設のディレクター(文化人類学)と、哲学科を出て実践として演劇に関わる演出家とが主役であり、これを日本語とフランス語の両言語を互いに解する日本人とフランス人に割り当てている。原作は、文化人類学者と哲学者との往復書簡であり、これを大規模に転換した映画であった。
介護施設では、特に認知症の老人たちをどう扱うかをめぐって、人間として扱うことを希求するディレクターが現場のベテラン看護師などと対立し、職員の離職にも悩まされる。そんな彼女が、自閉症の日本人少年と出会い、その祖父や祖父を役者とする女性演出家と出会う。誘いに応じて演劇を見に行くと、精神病院の廃止を題材とする演劇であり、また演出家は余命3か月の末期がん患者であり、それらはディレクターの直面する問題と突き刺さり、演出家との突然の友情に入り込んでいく。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- cinema:急に具合が悪くなる(2026.06.26)
- Cinema:ニュルンベルク(2026.04.04)
- Cinema:レンタル・ファミリー(2026.04.03)
- cinema:ブラック・ショーマン(2026.04.02)
- cinema:盤上の向日葵(2026.04.01)


コメント