Cinema:ニュルンベルク
今年見た10本目の映画は『ニュルンベルク』
ニュルンベルク裁判の被告たち、特にナチスNo.2のヘルマン・ゲーリングの心理分析と自殺防止を任務とされたアメリカ人軍医と、ゲーリングとの交流により、はからずも心を開いてしまうという物語である。
一応、ニュルンベルク裁判のユニークさ、処罰する根拠法がないところで処罰するための裁判を開くことの不条理も描かれているが、処刑することが裁判を開くことの前提となっている点には気持ち悪さを覚える。つまり、死刑という結論を決まっているのだから、裁判など全くの茶番である。しかし裁判に反対する立場からは、無罪となったらどうするという懸念が持ち出されており、視聴者はどちらを信じればよいのか、分からないままストーリーが進む。そして進んだ先には、精神科医が患者と面接するという診療過程で得られた患者=被告人たちの情報を他に漏らすことが当然の前提となり、アメリカ人軍医なのだから当然そうなると思っている被告人が、その医師の態度にほだされ、騙されていく。ここでもまた、気持ちの悪い関係が潜んでいる。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- Cinema:ニュルンベルク(2026.04.04)
- Cinema:レンタル・ファミリー(2026.04.03)
- cinema:ブラック・ショーマン(2026.04.02)
- cinema:盤上の向日葵(2026.04.01)
- Cinema:ベートーヴェン捏造(2026.02.08)



コメント