Book:らんたん
今年読んだ3冊目は柚木麻子さんの『らんたん』
恵泉女学園創設者の河井道の生涯を描いた伝記である。
子供の頃に函館に移住した河井道は、北星女学校などで学び、新渡戸稲造を師と仰ぐ。父は神職だが、クリスチャンとなり、その影響で彼女もクリスチャンとして育ち、ミッションスクールで学んだり働いたりしつつ、津田梅子の下で働いてアメリカ留学を果たす。帰国後は津田梅子の学校で働きながら、昭和になってついに独立した自分の学校・恵泉女学園を立ち上げる。
しかしすぐに日中戦争と太平洋戦争がやってきて、留学生や外国人の先生を擁するミッションスクールは、戦争遂行の協力との両立に苦しみつつなんとか戦後まで生き延びて、発展する。
この物語は河井道と恵泉女学園の成り立ちと同時に、河井道を取り巻く人間像の物語でもある。彼女の腹心の友というべき渡辺ゆりとその夫、津田梅子・大山捨松、有島武郎、市川房枝などなど、有名人が次々登場するのが読んでいて楽しい。
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