Book:隠蔽捜査5.5, 6, 7
今年読んだ11〜13冊目は、隠蔽捜査シリーズの『自覚〜隠蔽捜査5.5』『去就〜隠蔽捜査6』『棲月〜隠蔽捜査7』である。
今回も、スピンオフ版の『自覚』から始まる。貝沼、畠山、野間崎、関本、久米、小松というか戸髙、そして田端および伊丹という、竜崎伸也を取り巻く面々の、大森署館内で起きる事件への取り組みが伝えられる。もちろん影の主役は竜崎署長で、魔法をかけることで真相究明や感動を巻き起こしている。
『去就』では、娘の交際相手とのいざこざやストーカー対策チームに巻き込まれた戸高とその相棒となる根岸の登場が注目点だ。
そして『棲月』では、大森署最後の事件で、非行少年のリーダー格が殺された事件とサイバー犯罪とが絡み合って進む。
今野作品の常として、一件関係のないように見えるサイバー犯罪と少年殺人事件とが関係してくるわけだが、ことこの作品の関係の仕方はかなり微妙に思えてならない。詳細は読んでみることをおすすめする。
また、この事件を最後に神奈川県警刑事部長に転出していくわけだが、その異動についてはさすがの竜崎伸也も随分と感傷的になり、第一作の頃の鼻持ちならないエリート臭がなくなって部下に慕われるリーダーという感じになっている。作中では妻が「大森署があなたを成長させた」と評するが、まさしく作者がそのようにストーリー展開したということであろう。
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