Book:Aではない君と
今年読んだ1冊目は、薬丸岳『Aではない君と』
中学生の息子が同級生を刺殺したという、衝撃的な、親ならば誰しも想像したくない事態に直面した親の戸惑いの物語である。
加害者家族の苦しみを描いたものと想像していたが、普通に想像される世間からの指弾とか心無い非難攻撃、勤務先での冷遇などが、多少はあるにしても、それは本筋ではなく、親として子どもが殺人を犯したことに向き合い、子どもとの接し方を改めて振り返り、その子がなぜ犯罪を犯すに至ったか、自分に止めることができたのかどうかなど、徐々にベールを剥がしていく物語であった。
なお、通常のミステリは真相が判明して、それで終わるのだが、この小説は、少年院退院後の様子についても追加されており、その点でも興味深いものがあった。
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