女性に対する暴力根絶デモ
11月は女性に対する暴力防止月間であり、フランスでも色々な催しが盛り上がっているが、今日、11/22土曜日はフランス各地でデモやエクスポジションが行われた。
Violences sexistes et sexuelles: des manifestations organisées partout en France ce samedi @BFMTVより
このニュースはボルドーのデモの参加者インタビューであるが、ポワチエでもソロプチミスト・インターナショナルやアムネスティ、それに女性支援NGOなどが旧裁判所前でブースを開いていた。
ソロプチミストのブースでは、特に老年女性の暴力被害をアピールする展示があり、案内役の人に話を聞いてみると、日本とよく似た状況がフランスでも生じているようである。
特に、中高年から老年に慣ればなるほど、夫や子供に経済的に依存して自立できず、従って何をされても我慢しなければならない、被害を訴えることすらできない。施設に入居している老人も、施設の従業員に依存しているので、従業員の機嫌を損ねたら食事もできなくなり、トイレにもいけなくなるという構造の中で、仮に被害を受けたとしても黙らざるを得ない。そして施設の介護職員の待遇が悪いというのも日本と同様で、そのことがフランスでも施設内の暴力の一員となっているのではないかという話であった。
次に、CIDFFのブースでは、フランスのDV防止政策がグルネル以来随分と進歩していて、警察の被害女性に対する対応も改善していること、そのために多くの研修をしているという話を聞いた。
それではそのグルネルからのDV防止政策を進めたマクロン大統領は、この問題に積極的なのかと聞いてみると、残念ながらそうではないということのようだ。そしてマクロンの後に大統領になりそうなマリーヌ・ルペンに至っては、もう極右で危険人物であり、女性政策は後退すること必定だという。
残念ながら、日本でも極右の高市早苗首相が誕生し、少なくとも多様な生き方を尊重するとか共生社会の実現という価値観はこれっぽっちも感じさせない政策を展開中であるから、夫婦別姓はもちろんだが、女性政策についても全く望み薄ではないかと悲観的にならざるを得ない。
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