Book:アメリカ・イン・ジャパン
今年読んだ10冊目は『アメリカ・イン・ジャパン』
社会学者として知られる吉見俊哉先生のハーバード講義録である。
色々と目を開かされる本である。
例えば、これはもちろん当然のことだが、アメリカが先住民から土地を強奪して作られた国家であること、これをアメリカの大学でいうところがすごい。そして東海岸から西海岸まで到達すると、さらに西へ侵攻して行った先に日本があり、フィリピンがある。この本には触れられていないが、朝鮮半島やベトナムも同様であろう。そして日本各地やグアム等を含む太平洋にアメリカ軍基地を保持している。
そして日本の中のアメリカという点では、鬼畜米英から敗戦後に一転して超越した存在として受け入れた日本人の行動は、ペリーが来た時の対応でも、また現在の21世紀でも共通するところがある。
そのほか、東京大空襲の計画作りとか、非戦闘員を狙った大量殺戮であり、全く国際法違反そのものではないかと思わされる。
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