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2025/02/05

Book:偽証

今年読んだ9冊目は深谷忠記さんの『偽証

20250205-71705 前回読んだ深谷作品のタイトルが『立証』で今回は『偽証』ということで、似たような話かといえばぜんぜん違う。

今回は、タイからいわゆるじゃぱゆきさんとして騙されて連れてこられる女性の話から始まり、次いで本作の一応の主人公である弁護士の視点に映る。そして彼女が弁護する被疑者被告人となる大学生が登場する。

法廷ミステリということで、それぞれの思惑をもった法廷での偽証が真実を覆い隠すのだが、それにしても登場人物は大体においてみんな嘘をついている。

それと、この作品は2010年に初出であるが、舞台は2005年の世界なので、裁判員裁判はまだなく、第二の事件で公判前整理手続が登場する。そして弁護士の就職事情もかなり年を取ってから弁護士になった主人公があまり苦労しないでも就職できたという時代であった。

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