Book:境界線
今年読んだ3冊目は、中山七里氏の『境界線』
先に読んだ『護られなかった者たちへ』の続編というか、宮城県警シリーズという名称で同じ登場人物が別の事件を扱う。
しかも、普通は事件の関係者は毎回変わるように思うが、『境界線』で重要な役割を演じる人物が、既に『護られなかった者たちへ』でも登場していたので、その点でも興味深い。
前作は生活保護とその水際作戦を行政が展開して悲劇を生んでいるという話であったが、この『境界線』は東日本大震災の行方不明者の名前を騙る人たちが登場し、個人情報が中心テーマとなっている。
ネタバレは避けるが、他人の身元を騙る手口のディテールは、ちょっと物足りなさを感じないでもなかった。
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