Book:十字屋敷のピエロ
今年読んだ1冊目は、東野圭吾の『十字屋敷のピエロ』新装版である。
東野圭吾は好きな作家ではあるが、数が多すぎて全部を把握できず、読んだか読んでないかもよくわからない作品がたくさんある。これもその一つで、1989年の作品であるから読んだことがあるような気もしたが、読んでみたら初見だった。
ミステリだけにネタバレはしないのだが、殺人事件が起きる十文字型をした屋敷に、不吉なピエロが置かれ、そのピエロの見た視点というのが所々で差し込まれているという技法によっている。
一応は、水穂というオーストラリア帰りの女性が主人公で、彼女の祖父・伯父一家の家が十字屋敷である。最初に伯母が自殺したというので水穂が帰ってくると、その49回忌に伯父とその秘書が殺されるという展開である。
水穂には従姉妹の佳織という足の悪い女性がおり、その他に祖母や家政婦、叔父夫婦、その他二名の男性が滞在している。その中で、上記の殺人事件が起こり、物語が展開していく。
約35年前の物語だというのに、ほとんど違和感がないのは、さすがというほかはない。スマホはおろか、インターネットすら満足に使えなかった時代なのに、それを感じさせないのだ。
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