Book:象徴天皇の実像「昭和天皇拝謁記」を読む 岩波新書
今年読んだ38冊目は『象徴天皇の実像「昭和天皇拝謁記」を読む』
帯に、初めて「象徴」となった人間とあるが、昭和天皇のホンネがよく描かれているようで興味深い。
一読した印象は、まさしく敗戦国の君主のホンネはこんな感じだろうなというもので、戦前の体制は悪くなく、ただ軍部が下手を打ったという認識であったようだ。
一切の政治権力を失った地位としての象徴天皇を受け入れることはできず、国事行為だって「やらない」ということが現実的に可能だと考えていたようだし、占領が解かれたら再軍備は当然と考えていたようだ。
もちろんリアリスト的な一面もあり、例えばソ連などは何をするかわからぬ国で、不可侵条約も守らず、マルクス主義とはかけ離れた専制国家に成り下がっているのがスターリン政府という認識で、よほど中国の方が信頼可能と考えていたという。とはいえ、中共はまた別かもしれないが。
色々な意味で、興味深く、個人的には昭和天皇のイメージを大きく変えてくれた。
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