Book:フランス人ママ記者、東京で子育てする
今年読んだ23冊目は、フランスのジャーナリストである西村カリンさんの『フランス人ママ記者、東京で子育てする』
この本は、著者が出産から子育ての始めの頃までを扱っているが、日本でも話題となっている無痛分娩の問題とか、交通機関で男性たちが親切かどうかとか、ステレオタイプな日仏比較だけでなく、パリのメトロではベビーカーで乗るのは大苦労であるとか、パリにはおむつを代えるスペースがないとか、男ではなかなか気が付かない視点がある。
考えてみると、トイレに行く事自体、パリでは一苦労で、公園などに公衆トイレが整備されてきた最近でこそ改善されたが、それこそカフェで一番安いコーヒーを頼んで駆け込むくらいが常套手段であった。デパートだって、銀行だって、客用のトイレはない。駅も、あっても有料だ。
そして公衆トイレはもちろん、有料トイレでも、おむつ台はなく、著者はカフェの客席で代えたこともあったそうだ。
概して、清潔さという点では日本は住みやすい。
その他、保育園での運動会という異文化体験も、フランス人からはこう見えるんだろうなぁというところがよく出ていて、面白かった。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Book:腐敗する「法の番人」(2024.06.30)
- comic:ヒストリエ12(2024.06.29)
- Comic:まんが アフリカ少年が日本で育った結果 ファミリー編(2024.06.28)
- Book:フランス人ママ記者、東京で子育てする(2024.06.27)
- Book:赤と青のガウン オックスフォード留学記(2024.06.23)
コメント