« Book:「裁判官」の良心とはなにか | トップページ | Book:朽ちないサクラ »

2024/06/10

Book:わたしのいないテーブルで

今年読んだ19冊目は、丸山正樹さんのデフ・ヴォイスシリーズ『わたしのいないテーブルで』である。

今まで、コーダとしての孤独感に重心のあったこのシリーズだが、反転して家族の中で聞こえない「私」の心理に焦点があたっている。

Liser2_20201023174501 そして時代はコロナ禍であり、また子供も若干大きくなり、頼りになる存在となってきた。そんな中、主人公だけはあまり年を取らない感じでもある。

さらに、手話がろう者に自尊心を回復させるもので、かけがえのないものだということ、その手話を奪われるということへの抗議活動なども描かれており、その点でも極めて興味深い。

|

« Book:「裁判官」の良心とはなにか | トップページ | Book:朽ちないサクラ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Book:「裁判官」の良心とはなにか | トップページ | Book:朽ちないサクラ »