Book: #女の国会 by #新川帆立
のっけから、遺書みたいなのが出てきて、え、この主人公が死んじゃう話なの?と思いながら読んでいったら、そうではなかった。
そもそも主人公は、3人ないし4人いて、それぞれの視点からの物語が展開されていく。そしてそれぞれの立場から政治を舞台にした話が描き出されていくので、とても立体的であった。
ただ、ミステリー的な展開に持っていくので、それが微妙に邪魔をしているというか、政治小説の醍醐味全開のところに、どうも納得しにくいミステリーのオチが用意されているので、せっかくの政治小説部分の味が落ちちゃっているんじゃないかなぁ。
ま、これは個人的な読み方感じ方であって、むしろ著者は結構一貫してミステリーを書いている感じなので、そちらの方をむしろ味わうべきなのかもしれない。
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