Book:謎の平安前期 #中公新書
今年読んだ10冊目は、『謎の平安前期』
確かにあまり良く知らず、在原業平とか、百人一首に登場する人物たちとか、それなりに身近なのに桓武天皇から藤原道長までがなんとなく霧にかかったような感じになっていた。
今年の大河ドラマの影響で、この時代の関連本に目が行くが、この中公新書の一冊は面白い。
著者は、もちろん現代の人なのだから当たり前なのだが、日本の近代以前の歴史を扱う本には珍しく、カタカナ語が多用される。天皇のお言葉を伝えるのにトップダウンとか、正倉院文書はタイムカプセルとか、女官はセックスによってではなくジェンダーによって成立する職掌だとか。
また、あとがきによれば、卒業論文以来の研究に斎宮歴史博物館学芸員としての経験をトッピングして出来たのがこの本だそうで、若い方かなと思いこんでいたら、たくさんの著書をもつほぼ同年齢の方であった。
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