2024謹賀新年 A happy new year! Bonne année!
新年の課題と目標をやや詳しく述べます。
まず、個人的な法的トラブルが解決されるか、解決に至らないまでも多少とも良い方向に進展することを願います。民事訴訟法の研究者としては、共有物分割請求の被告となることで、固有必要的共同訴訟や渉外訴訟を自ら体験できる貴重な機会を得ております。またクレディセゾンからは自ら契約したことのないキャッシングの債務を弁済せよと要求されておりますが、これも消費者民訴という研究分野での貴重な体験となりますので、ぜひ訴訟を提起されることを期待したいところです。ただし、いずれも不当に経済的な損失を被りたいわけではありません。
研究生活の面では、現在校正段階まで進んでいるフランス民訴の書籍および人訴・家事手続コンメの執筆分担と、著者校正は終えたフランス商事裁判所に関する論文がありますが、来年度は今やっている科学研究費基盤研究(c)助成に係る適格消費者団体の差止請求研究が最終年を迎えますので、その取りまとめと法社会学会での成果公表を行う予定です。その他、まだテーマも決まっていないが7月締め切りだけが決まっている論文が1つ、テーマはあたためているものの執筆先が具体化していない論文ないし書籍のプランが2つと、今年中にものになるかどうかは不確実ですが実現したい目標となっています。あと、裁判情報のオープンデータ化を目指すところでも、法務省の「民事判決情報データベース化検討会」の議論がかなり煮詰まってきていますので、これも本年中には一区切りつくのではないでしょうか。
教育面では、新年度からの授業にオンラインの技法を組み合わせてみようと考慮中です。Covid-19の下で仕方なく行ったオンライン授業は、単純に教室での講義をオンラインで、しかもオンデマンドで行い、試験に代えてのレポートまたはオンライン試験で評価をしたもので、学生たちの見かけの成績は向上したものの、授業の内容が伝わったかというと、全くそうではなかったように思います。しかし、Zoomを始めとする双方向通信技術の普及や、オンライン上の学習資源の活用は、教室を拠点としつつもその枠に縛られない授業の可能性を開いてくれるものです。来年度は、その可能性を、実際の授業でも追究しようと考えており、その方向でのシラバス作成を進めているところです。
いずれも、本年中にどこまで実現できるか不確実なものが多いのですが、改めて、関係する皆様のご支援を仰ぎつつ、このブログをご覧になった皆様のご多幸・ご健康・ご発展を祈念しております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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