Book:三淵嘉子と家庭裁判所 #虎に翼
清永さんには、『家庭裁判所物語』という名著があり、その中で家庭裁判所が戦後にできたときの立役者たちの活躍というか群像を描いていた。その中の一人が三淵さんであり、本書は、その取材ノートや資料を取りまとめたような形になっている。
三淵嘉子さんは、日本初の女性弁護士の一人であり、日本初の女性裁判官であり、さらに初の女性裁判所所長であり、日本婦人法律家協会(現日本女性法律家協会=女法協)の創立メンバーでもある。
そして上記の家庭裁判所物語にも表れているように、女性法曹の道を切り開いただけにとどまらず、家庭裁判所の創設と成長を担った立役者の一人でもある。
その人となり、特に家庭の中での三淵さんの姿は、また意外なところがあり、本書はその辺りも赤裸々に描いていて、非常に興味深い。
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