2023/08/27
2023/08/20
2023/08/14
2023/08/10
2023/08/09
2023/08/08
arret: 婚姻費用分担請求に関する最高裁の判断例
事案は、婚姻前に二股かけていた女性が、その一方の結婚し、その二ヶ月後に出産した子供の親は結婚しなかった方の男性だったという事例で、しかしそのことは夫には知られずに2人の子として出生届を出した。その後、5年後の令和元年10月に、妻の方から離婚を切り出して別居し、子は妻が監護しているところ、夫が父子関係を疑ってDNA鑑定を行ったので、上記の事実が明るみに出た。
そこで、夫から妻と子に父子関係不存在確認と離婚を求める調停を提起し、これは不調に終わった。その後、訴訟に至っている。他方妻から夫に対して婚姻費用の分担請求調停が出され、これも不調に終わって審判に移行した。
原々審は父子関係が不存在だという認定のもとで婚姻費用分担請求は信義則に反するとして却下。
原審は父子関係の存否が訴訟で決せられるまでは、扶養義務を免れないとして、婚姻費用月額4万円の支払いを命じた。
妻側が許可抗告に及び、最高裁の判断が示されることになった。なお、原審決定後に、夫の子に対する父子関係不存在確認請求は認容され確定している。
2023/08/07
TwitterX:醤油なめ少年の家裁送致
ま、当然のことではあるが、法的責任には民事と刑事とがある例として、教材向けでもある。
スシローがしょうゆ差しなめた少年への損害賠償請求取り下げも少年は家裁送致 重い代償残される
外食産業で問題となった迷惑行為については、刑事事件に発展するケースもあり、ネット利用者の注目を集めようとした行いの代償は決して軽いものではありません。
なんとなくお説教調なのは、この記事が若者への警鐘になると考えてのことかもしれない。
しかし、その最後の一文にはちょっとツイッター(改めX)がバカッターとかバカ発見器と言われ続けてきた歴史を思うと、そう簡単には行かないだろう。
2023/08/06
退職予測AI
名古屋大学で、採用時の適性検査回答データをAIで分析し、400人中40人が退職しやすいと予測したところ、その全員が3年以内に離職したそうだ。鈴木智之准教授の研究室と民間企業「レイル」との共同研究だそうだが、なかなか興味深いが、疑問満載な感じもする。
→NHK名古屋:若者の早期退職をAIが分析 名大大学院などが研究
適性検査の回答をもとに「職場への不満を持ちやすい」とか「感謝の気持ちが持ちにくい」といった心理的な特性を数値化してAIに解析させた結果、全体のおよそ1割にあたる40人ほどが早期退職すると予測し、実際にその全員が3年未満に退職したということです。
また、およそ10万人分の回答から早期退職者の特徴を分析したところ、「上司をけなす」「同僚の好意を素直に受け入れない」「新しいメンバーに冷たい」といった特性が強い人ほど、職場ともめるなどして退職を繰り返す傾向があることもわかったということです。
そもそも400人とか40人といったレベルの量で統計的な何かが得られるのかという疑問もあるが、それはおいておくとしても、様々な疑問が思い浮かぶ。