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2023/03/07

Book:ドイツ誕生

今年読んだ13冊めは『ドイツ誕生―神聖ローマ帝国初代皇帝オット―1世

 

なかなか興味深い。

というのも、オット―1世は父から受け継いだ東フランク王国の王権を強めるため、構成国ともいうべき大公の所領を自らの縁戚に置き換え、さらに細分化していったが、その細分化された伯爵たちの実質的権限を恩賞代わりに強めていった結果、三百諸侯がひしめく分権国家になってしまったという歴史の皮肉がよく出ているからである。

同じ著者の『神聖ローマ帝国』では書ききれなかったという、初代皇帝の興味深い一代記であった。

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