Book:准教授・高槻彰良の推察5 生者は語り死者は踊る
この巻の末尾には、瑠依子先輩の院進学前後の話と、同時に高槻先生のゼミ担当の始まりとが出ている。
この辺は分野と大学により千差万別なのかもしれないが、この本の大学では講師には講義だけ担当させてゼミは担当させず、准教授になってようやくゼミがもてるということのようだ。
リアルの世の中には、逆に、教授にならないと講義を持てないという大学もあり、准教授の間はゼミと特殊講義のような科目しか担当できないという、小講座制的な発想が残っているようである。しかし私が就職した大学たちはすべて、そのような贅沢な人員配置は望むべくもなく、せいぜい講師または就職後2、3年は負担が少ないという程度の優遇をしているのが関の山であった。
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