Book:文系研究者になる
今年読んだ52冊目は『文系研究者になる』
一橋大学の日本語教育の先生がお書きになったもので、20人もの博士後期課程指導の経験に裏打ちされ、また決して限られた個人的経験の一般化には陥らない広がりを持った内容だ。
大学院に進もうとちらっとでも考えた学生さんには特にお勧めだが、修士、博士の学生さんにも勧めたい。
指導教員の囲い込み型と放牧型の2タイプ、そしてそれぞれの中での性質の違いなど、指導する立場になったセンセイたちもぜひ読んで我が身を振り返ってみよう。
なお、最初に20の研究を語る上で知っているべきワードが出てくるが、リサーチクエスチョンとか言われてもなんか特別な意味があるのかと思ったら、要するに研究課題のことで、ちょっとガクッと来た。
それから、著者はスマホはおろかガラケーも持っていないそうで、それにしてはSNSとかよくご存知だ。
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