Book: #コロナ倒産 の真相
今年読んだ50冊目は帝国データバンクの『コロナ倒産の真相』
新型コロナウィルスにより大打撃を受けた業種では、しかし政府の持続化給付金やら家賃支援給付金やらで、とうん件数は逆に減少したと言われている。しかし、それでも潰れるところは潰れるし、統計的には破産が大部分を占めるという状況になっている。
かのコマーシャルソングとともに我々の記憶に刻みつけられている社名「レナウン」は、もちろんそれまでの凋落の結果ではあるが、新型コロナウィルスによる店舗休業・売上大幅減少が打撃となり、親会社に見捨てられ、民事再生を申し立てるもDIP型の再建はできずに管理型となり、ブランドを売却して会社は破産手続による清算に移行する予定とのことである。
この事例を皮切りに、本書では数々のコロナ禍関連倒産が具体的に取り上げられており、関係者には申し訳ないが、ネタの宝庫というところである。
そして持続化給付金等の恩恵を直接受けたはずの飲食業界は、倒産件数が過去最多になるなど、それでも大きな被害を被っていた。その中でも虎杖東京の倒産は、厨房設備などの卸であるAIKジャパンの連鎖倒産を招くなど、影響は広がっている。ただしAIKは自身架空取引露見が先だったので、最後の望みが絶たれたというものであるかも知れないが。
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