jugement:不同意性交によるPTSD被害について国賠が認められた事例
興味深い点はいくつもあるが、まず判決文の伏せ字の多さと、性犯罪に関する判決であることが注目される。
岡口事件の最初のケースで内規では性犯罪に関する判決は公表しないということになっていたと聞いたけど、その内規はもうないのかな?
それとも性犯罪に関する刑事事件に限る内規だったのか? あるいは原告が掲載をOKしたのか? 当事者の意思により判決文の公開非公開を決めてよいのかとか、色々問題は生じてくる。
同時に判決文が伏せ字過多で、多分PTSDと思われる4文字とホテルと思われる3文字とがあちこちにあるのだが、これは意味ある伏せ字なのか?
そして本件性交と略される部分が二箇所に渡って長く伏せ字になっているが、これはまあ、民訴法92条に準じた処置があったのかも知れない。
でもとにかく読みにくいし、プライバシーを保護するために行っているのだと考えても、それが適切かどうかの判断は伏せ字の中を見てみないとわからないから、秘匿措置の当否は少なくとも一般の検討と批判にさらされることなく裁判所と関係者の間で肥大化していく可能性が否定できない。
| 固定リンク
「裁判例」カテゴリの記事
- arret: 婚姻費用分担請求に関する最高裁の判断例(2023.08.08)
- arret:孤立出産した外国人技能実習生の死体遺棄を無罪とした最高裁判決(2023.03.24)
- jugement:コンサート出入り禁止措置の無効確認訴訟(2022.10.28)
- jugement:不同意性交によるPTSD被害について国賠が認められた事例(2022.07.23)
- arrêt:犯罪歴のツイートを削除せよとの請求がツイッター社に対して認められた事例(2022.06.24)
「裁判の公開」カテゴリの記事
- #訴訟記録 から紛争の相手方の住所を知り、殺害に及んだとされる事例(2023.01.06)
- jugement:不同意性交によるPTSD被害について国賠が認められた事例(2022.07.23)
- Courts:林道晴裁判長の第三小法廷を傍聴(2021.11.30)
- Booklet:イマドキの裁判(2021.02.25)
- 不倫裁判の被告が非公開を望んでも・・・(2020.11.24)
コメント