Book:デジタル環境の子どもたち
LINE未来財団の関係で頂いた、OECD編著『デジタル環境の子どもたち』
OECDは、2012年のオンライン上の子どもの保護勧告を2021年に改訂し、デジタル環境における子どもの勧告と名称も変更した。
本書は、その勧告と、問題状況、そしてデジタル環境における子どもをどのようにして保護していくのか、具体策を記載したものである。
子どもたちが直面するリスクには、違法有害情報というかねてから存在していたものに加え、フェイクやヘイトが加わっている。
また行動面の、コンダクトリスクとしてはセクスティングやネットいじめが挙げられている。
さらにコンタクトリスクとして、ヘイト的な出会い、危害を加えられる可能性、とりわけ人身売買やサイバーグルーミングなどが問題である。
コンシューマリスクとしても、不適切な商品購入、成人向け商品・サービス、オンライン詐欺などが問題となる。
そして横断的なリスクとしてプライバシー、先端技術、健康・ウェルビーイングなどが問われているとする。
これらリスクへの対策として、法的対応、監督機関設立、業界の行為規範、メディア・リテラシー、政策評価、そして国際協力などが検討される。
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