法学部生たるもの・・・
法学部生たるもの、憲法の基本的な内容や位置づけ(基本的人権の重要性とか最高法規性とか三権分立とか)は知って説明できたり、感覚として問題発見能力の基礎としてほしい。
普通は憲法とは言わないけど国際法がやっている国家間の法的関係も、平和主義との関係では憲法に含まれるかな。
また法学部生たるもの、民法の基本原則(私的自治・契約自由とその20世紀的修正とか過失責任主義とか家族の在り方とか)や刑事法の基本原則(罪刑法定主義や無罪推定原則)くらいは説明できて、問題発見能力の基礎になっていてほしい。
法学部のカリキュラムは一般にもっと細かいし、必要単位数のためには上記の限りでは足り無さそうだけど、基礎はこんな感じ。
それと同時にスキルとしては法令、判例の実際の姿とか構成とかは知っていて、調べたり読んだりくらいはできてほしい。法令もググって出てきたものが本当か、現行法か、広告代わりに切り取られた断片とかではないかとか見分けられるようになってほしい。
判例の厳密な意味での法的価値なんかはまあ専門家マター。
あと、紛争に巻き込まれたり犯罪者扱いされた時にどうすればいいのか、どこに助けを求めたらいいか、これからどうなるのかくらいの見通しが何となくつく程度になってほしい。
弁護士へのアクセスはもちろんだけど、いくつかの分野ではADRも重要だ。
それ以外は好きにしたらいいよ。好きな学問に打ち込むのも、学問以外の好きな活動に打ち込むのも、あるいはバイトを頑張ったり就職活動や資格・採用試験に備えるとか、人の道を踏み外さずデジタルタトゥーをつけちゃうこともない程度に自由にやって。
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