2022/04/29
2022/04/24
2022/04/23
法学部生たるもの・・・
法学部生たるもの、憲法の基本的な内容や位置づけ(基本的人権の重要性とか最高法規性とか三権分立とか)は知って説明できたり、感覚として問題発見能力の基礎としてほしい。
普通は憲法とは言わないけど国際法がやっている国家間の法的関係も、平和主義との関係では憲法に含まれるかな。
また法学部生たるもの、民法の基本原則(私的自治・契約自由とその20世紀的修正とか過失責任主義とか家族の在り方とか)や刑事法の基本原則(罪刑法定主義や無罪推定原則)くらいは説明できて、問題発見能力の基礎になっていてほしい。
法学部のカリキュラムは一般にもっと細かいし、必要単位数のためには上記の限りでは足り無さそうだけど、基礎はこんな感じ。
2022/04/22
外国で結婚した日本人夫婦の婚姻届提出とその後の処理
映画監督の想田和弘さんと柏木規与子が挑んだ夫婦別姓訴訟判決(東京地判令和3年4月21日PDF判決全文)は控訴されずに確定したが、その後、婚姻届を再提出するというニュースが現れた。
別姓婚 日本も有効?婚姻届再提出 瀬戸内の夫妻 戸籍に記載求め近く
記事によれば、「東京地裁が昨年4月、判決で婚姻関係を認めた一方、戸籍への記載は具体的な判断をしないまま請求を退けた」ということから、東京で婚姻届を提出し、役所が受け付けないであろうから、改めて家裁に不服申立ての請求をする予定だという。以下、代理人弁護士の弁。
「地裁が婚姻関係を認めている以上、役所が応じなくても、家裁が受理を命じる可能性は十分にある」と予想。「そうなれば、裁判所で婚姻関係が認められながら戸籍に記載できていないという不合理な状態の解消につながる」
なるほど頑張って欲しいところだが、この記事にはかなりミスリードな部分があるので、上記の判決文を読んでみないとよく分からなかった。
2022/04/18
Book:じつは裁判所ってこんな所なんです! 裁判所勤務20年 #書記官 の卒業日記
今年読んだ38冊目は元裁判所書記官の中村圭一さんが書かれた『じつは裁判所ってこんな所なんです!: 裁判所勤務20年書記官の卒業日記』
比較的最近、コロナ禍最初の年まで務めて退職された著者による裁判所の内部に関する思いの詰まった本である。
2022/04/16
Book:物語ウクライナの歴史
今年読んだ37冊目は中公新書の『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』
ウクライナという国については、勝手に知っている気になっていたが、この本を読むとまるで知らなかったことが自覚されてよい。
私が知っていたと思っていたのは、他の東欧諸国などと同じで、ソ連が連邦傘下に置いていた共和国の1つで、ソ連成立前は独立した国家だったのではないかということだったが、全くそんなことはなかった。もう詳しくは本書を読めということになるが。
2022/04/15
jugement:仲裁合意の効力が仲裁付託条項のある契約当事者以外の者にも及ぶとされた事例
建設工事紛争審査会への仲裁付託の合意が入っている建築請負契約において、直接の契約当事者である被告B社と、B社とはグループ企業の間柄で先に原告との契約交渉を行い、グループ内の業務分担の結果として契約当事者とはならなかった被告C社、そしてC社の下で契約交渉を担い、B社による契約の締結と履行に際してもB社に転籍して担当者となっていたAに対して原告が請負契約不履行を理由とする損害賠償を求める訴えを提起した。
被告らが本案前の抗弁として仲裁合意の存在を挙げたが、原告は仲裁合意が錯誤または通謀虚偽表示で無効であること、有効だとしても契約したB社以外のC社とAとには及ばないと主張して争った。
なお、本訴とは別に被告側から原告に対する仲裁裁定の申立てがなされており、仲裁廷の方でもその管轄が争われているが、裁判所の判断を待つということで仲裁手続は中止されている。
裁判所は、仲裁合意の有効性は認めた上で、それがBのみならずC社とAにも及ぶかどうかについては以下のように判示した。
2022/04/09
2022/04/06
2022/04/02
フランス・フィジャック近隣裁判所
フランス司法省のインスタで紹介されているフィジャックFigeac近隣裁判所の法廷は、1879年に建てられたものを全面リフォームしたもの。
近隣裁判所tribunal de proximitéというのは、日本で言うなら独立簡裁に相当する裁判所で、2019年までは小審裁判所と言っていたが、現在は日本の地裁に相当する司法裁判所の支部という位置づけになっている。
建物の外観は、古めかしい。