Book:本を読むデモクラシー #世界史の鏡
今年読んだ27冊目は「世界史の鏡」シリーズの一冊、『本を読むデモクラシー』
著者の宮下志朗さんは、『本の都市リヨン』とか、『パリ歴史探偵』とかを書かれた、この道の専門家なので、フランス(に限らないが)の文化と歴史の一つの断面を存分に味あわせてくれる。
そもそもこの世界史の鏡というシリーズ自体、とても魅力的なラインナップを取り揃えており、これだけ壮大なシリーズでは私が存命中に終わることは多分ないだろうというのが玉に瑕ではあるが、ともかく誰でも興味を持ちそうなジャンルが一つはあるだろうと思わせる。
その中で、近代フランスの活字文化の発展を切り取って示した本書は、例えば著作権の概念やその生成にとっても興味深いし、現在の私達も原稿料方式と印税方式とがありうるので、ちょっとだけ身につまされる部分もある。
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