Book:線は僕を描く
今年読んだ33冊めは、ちょっと不思議なタイトルの『線は僕を描く』
抽象的な小説タッチで、素材としては親を喪った子どもの喪失感からの立ち直りとか、男女関係とか、師弟関係とか、人間関係でのドロドロがありそうな感じなのだが、それらが全然ドロドロを感じさせず、抽象的な感じで、その意味ではまるで本書のテーマである水墨画のように、淡白なタッチでいながら中身が伝わってくる、そんな小説だ。
そのストーリーというのか、舞台設計の中を生きる主人公たちの展開は、掛け値なしに面白い。引き込まれる。
なお、この作品には漫画バージョンも出ていて、それはそれで楽しめそうである。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Book:ヒポクラテスの誓い(2023.09.22)
- Book:大学職員のリアル(2023.09.21)
- Book:蒲生邸事件(上)(下)(2023.09.20)
- Book:ゴリラ裁判の日(2023.08.27)
- Book:縁切り上等! #離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル(2023.08.20)
コメント