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2022/02/04

Book:おっさんの掟 「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」

今年読んだ17冊目は谷口真由美さんの奮闘と挫折を語ったおっさんの掟

 

 日本社会に蔓延る男性中心のムラ社会的な行動様式が、令和においてもなお強固に残されている。

Delacroix 日本を対象とする社会学的な史料ともいえようか。

谷口真由美さんがラグビーに接点を持っていたことすら知らなかったので、なぜあのようなポジションに付いたのか不思議だったが、納得した。

そして、そういう経緯で理事に加わり、プロリーグの準備の責任者とされたのであれば、わきまえる女ではないとしてもじゃまにならないにぎやかし的な役割を期待したのだろうなと、そしてその期待は(組織の側から言えば)裏切られた結果、適当なところだけつまみ食いしてポイ。なお、口外するなと凄むのがお決まりのコースというわけである。

この本を読んでも、彼女がどう扱われたかは分かるが、組織の側がどう動いたのかは必ずしもはっきりしない。それは彼女が、彼女にしてもラグビー協会に不利にならないように自制したのか、あるいはそれ自体彼女が蚊帳の外に置かれていたことを如実に示しているのか、おそらく後者なのだろう。

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