Book:日本語の大疑問
今年読んだ5冊目は日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界 (幻冬舎新書)
前評判が高いのをどこかで見て買ってしまったが、たくさんの問題が取り上げられていて、興味深いものも多々ある。私に一番刺さったのは、なぜ人は『コミュニケーションをコミニュケーションと言ってしまうかだ。
ま、これは端的に言って誤用にほかならないのだが、例えば「新しい」と「新たに」という言葉を並べてみると、不思議なことに「あたら」と「あらた」とが両方使われている。本書によれば、もともと「あらたし」だったものが、音位転換して「あたらし(新しい)」になり、それが正しいとされる読み方になっていったのだというのだ。
コミュニケーションは元が外国語であるから、いくら日本人がコミニュケーションと言う人が多くなっても、間違いは間違いのままであろう。しかし、例えば洗濯機は「せんたっき」と発音するなど、発音レベルでのゆれは定着もするし、発音から表記が変わる可能性もある。とすれば、「新しい」のようにいつかは誤用が誤用でなくなる日も来るかもしれないのだ。
私の子どもは、小さい頃、「大喜び」を「おおよろころび」と発音していた。面白がって我々夫婦の間では「おおよろころび」という発音が、今でもしばしば出てくる。
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