Book:大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ステイホームは江戸で
今年読んだ61冊目は、タイトル名なんだかシリーズ名なんだか副題なんだかがわけわからなくなっている大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ステイホームは江戸で (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
前回読んだのがシリーズ第一作だったので、捜査を手伝うただの人だったおゆうが、このシリーズ最新作では十手を預かる女親分さんになっている。しかしまだ伝三郎の正体は伝えてもらっておらず、深い仲にもなっていなさそうである。
ということで、ちょっとタイムスリップ感覚を楽しめたが、物語は幼児連続かどわかし事件と大店の跡継ぎ騒動とが絡み合って進む。
かどわかしということばを勾引と書いているのが非常に気になって仕方がない。勾引に「かす」を送って動詞としても使うのだ。
というのも、民事訴訟法では証人が任意に出頭しない場合に身柄拘束して出廷させることが出来て、これを証人の勾引(こういん)といっているのだ。決して証人をさらってきたり誘拐したりするわけではないのだ。
ま、そんなつまんないことを考えているうちに、真相はおゆうの科学捜査力もあり、盗聴器も使うことで次第に明らかになっていく。著者お得意のどんでん返しもちゃんと用意されている。
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