« 2021年10月 | トップページ | 2021年12月 »

2021/11/30

Courts:林道晴裁判長の第三小法廷を傍聴

Img_1597 最高裁の弁論を傍聴するのは、まだ二度目なのだが、それでも林道晴裁判長の審理の進め方はびっくりした。

まずもって、傍聴人が法廷に入る時点で、既に当事者(といっても被上告人は欠席で上告代理人のみ)と裁判官四人、書記官は着席していた。

以前は傍聴人入廷後、10分近く待たされた後に廷吏が劇場よろしく「まもなく裁判官が入廷します」と告げて、起立して裁判官をお迎えしたのだが。先に入っていて上告代理人となにかしていたのであろうか。

その後、林裁判長は、自ら開廷を宣言し、被上告人欠席であること、上告代理人が上告理由書を陳述するかと確かめ、被上告人側は提出してある答弁書を擬制陳述の扱いにすると説明し、それから傍聴人と上告代理人に既に配っている説明書の事案の説明を行い、これについて補足することがあれば述べてくださいと上告代理人に促す。傍聴人に対して事案の説明をする裁判官は初めて見た。

続きを読む "Courts:林道晴裁判長の第三小法廷を傍聴"

| | コメント (0)

Book:近江商人と #出世払い

今年読んだ59冊目は、近江商人と出世払い: 出世証文を読み解く (538) (歴史文化ライブラリー 538)

 

法律学では、出世払いというのはいつか返せるようになったら返すということではなくて、返せるかどうかはっきりした段階で返すという約定だという解釈で学生を煙に巻く(ついでに停止条件と不確定期限との違いを説明する)ネタとして有名であるが、実のところどうであったのかということが、この本で分る。 

続きを読む "Book:近江商人と #出世払い"

| | コメント (0)

2021/11/28

Book: #日本沈没 上・下 by #小松左京

今年読んだ57冊目・58冊目は小松左京の日本沈没 上 日本沈没(下)(小学館文庫 こ 11-1・2)


 


本屋で見かけたので、つい買ってしまってほぼ一気読みしてしまった。 


 子供の頃読んだと思っていたが、実は1973年のカッパ・ブックスということで、やはり子供だ。中学生の時の記憶だった。

続きを読む "Book: #日本沈没 上・下 by #小松左京"

| | コメント (0)

2021/11/25

Book:店長がバカすぎて

今年読んだ56冊目は本屋大賞ノミネート作品の店長がバカすぎて (ハルキ文庫)

 

 コメディミステリーである。

 最後は、伏線がしっかり回収されるが、ともかく伏線だらけで、無駄がほとんどない小説だ。

続きを読む "Book:店長がバカすぎて"

| | コメント (0)

2021/11/24

Book:透明な螺旋

今年読んだ55冊目は、東野圭吾のガリレオシリーズ最新作、透明な螺旋

 

 今回のガリレオ先生は、両親の老老介護を手伝う傍ら、実の母親も登場するというものである。

続きを読む "Book:透明な螺旋"

| | コメント (0)

2021/11/23

Book:継体天皇と即位の謎

今年読んだ54冊目は、継体天皇と即位の謎〈新装版〉

 

 歴史研究論文の書籍化である。

続きを読む "Book:継体天皇と即位の謎"

| | コメント (0)

2021/11/20

【AD】電子証拠の理論と実務[第2版]がでました。

0000000013052_uppfy9v

諸事情により随分と発刊がずれ込んだが、ようやく第2版の出版にまでこぎつけた。

| | コメント (0)

2021/11/16

Book:継続捜査ゼミ2 エムエス

今年読んだ53冊目は、エムエス 継続捜査ゼミ2 (講談社文庫)

 

 ブログで以前紹介した継続捜査ゼミの続編である。

相変わらず、恵まれた先生だが、今回はその先生が犯人扱いされてしまうという事件で、やっぱりそんな訳あるかーという感じの疑いのかけられ方である。 

続きを読む "Book:継続捜査ゼミ2 エムエス"

| | コメント (0)

2021/11/15

最近買った本:江戸時代の罪と罰

最近買った本の中からご紹介するのは文庫 江戸時代の罪と罰 (草思社文庫 う 1-4)である。

 Img_1430

研究上も近代西洋法継受以前の法状況には興味がある。ということでつい買ってしまうのだ。 

続きを読む "最近買った本:江戸時代の罪と罰"

| | コメント (0)

2021/11/14

最近買った本:図説判決原本の遺産

最近買った本の中からご紹介。

Img_1495

この本は、ごく薄いものだが、数多くの古い判決原本や裁判官等の写真があって、楽しめる。

続きを読む "最近買った本:図説判決原本の遺産"

| | コメント (0)

ゼンリンのやらかし問題

ゼンリンが、函館・五稜郭公園の紅葉写真をツイートしたことで物議を醸している。

ゼンリンは10日、ツイッターの公式アカウントで「秋の五稜郭がこんなにも美しいとは・・・」とコメントを付けたうえで、木々が色鮮やかに紅葉していたとする函館市の五稜郭公園の全景を撮影した写真を投稿しました。

NHK記事より

これについては、賛否両論ある。

続きを読む "ゼンリンのやらかし問題"

| | コメント (0)

2021/11/11

刑事確定記録の記事利用例

東京新聞「【独自】「軽い気持ちで賭けマージャン続けた」…黒川元東京高検検事長が後悔の供述 刑事裁判記録が本紙請求で開示

11月11日付けの記事には、以下のように書かれている。

本紙は今年4月、黒川氏に関する刑事裁判記録の閲覧を東京地検に請求。昨年6~7月と検察審査会の「起訴相当」議決後の2~3月の取り調べに基づく黒川氏の供述調書7点のほか、記者らの供述調書、現場写真など約200枚分の記録が今月初めに開示された。

刑事確定訴訟記録法は、刑事訴訟法53条が誰にでも閲覧させる旨の規定をおいているのを受けて、具体的手続を定めるものであるが、法律上数多くの例外規定がある。

続きを読む "刑事確定記録の記事利用例"

| | コメント (0)

2021/11/08

Book:沈黙のパレード

今年読んだ52冊目は、沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13)

 

東野圭吾のガリレオ先生シリーズである。 

続きを読む "Book:沈黙のパレード"

| | コメント (0)

2021/11/05

Book:学校弁護士 #スクールロイヤー が見た教育現場

今年読んだ51冊目は神内聡弁護士の学校弁護士 スクールロイヤーが見た教育現場 (角川新書)

 

 教師としての経験と弁護士としての経験を併せ持つ著者ならではの視点でスクールロイヤー制度と現在の学校の抱えている問題とのミスマッチ解消を指南している。

続きを読む "Book:学校弁護士 #スクールロイヤー が見た教育現場"

| | コメント (0)

2021/11/04

Book:歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

今年読んだ50冊目は、武井彩佳先生の歴史修正主義-ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで (中公新書, 2664)

 

日本で歴史修正主義というと、南京虐殺否定論とか従軍慰安婦=売春婦論とか、さらには真珠湾攻撃はルーズベルトの陰謀説などだが、それらがちらちらと出てくるものの、メインテーマは著者の専門のドイツ、それもホロコーストだ。 

続きを読む "Book:歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで"

| | コメント (0)

« 2021年10月 | トップページ | 2021年12月 »