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2021/09/14

最近買った本:むずかしい天皇制

大澤真幸・木村草太『むずかしい天皇制』 

 ざっと目次を見ただけでも、現代における天皇のあり方だけでなく、歴史の中の天皇のあり方も追求されていて、読み応えがありそうだ。

 

 おりしも、天皇制に関わる議論が進行中で、1つは皇統維持のための方法論、もう一つは眞子さまの結婚問題で、全然逆方向ながら天皇制のあり方に興味深い問題を突きつけている。

Emperor しかしながら、男系子孫でなければならないという理屈は、私には全く了解不能だし、一般国民として生まれた人の中から、父方の祖先に天皇がいたというだけの理由で、皇族、そして天皇となって特権を享受するというのは、憲法14条に真っ向から反する話であって、いくら天皇の特別扱いは憲法が容認していても、それとは筋が違うと思うのだ。

あと、眞子さまの結婚話については、秋篠宮が憲法24条を持ち出したというところに現れているように、皇族であっても人間だということ、結婚相手を選ぶことはその当人に専権があるということを広く認識すべきであり、皇族も例外ではないというわけだ。

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