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2021/08/17

Book:青空と逃げる

今年読んだ40冊目は、ちょっと前に買った本として紹介した青空と逃げる (中公文庫)

 

辻村さんの本は、かがみの孤城 、琥珀の夏に続いて三作目。

冒頭から、母子での逃避行が続く。

息子の力はまだ小学生とあって、夏休みに住んでいるところを逃げ出した。

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ちょっとネタバレになるかもしれないが、夫が有名女優と同乗していた車で事故に遭い、その相手が自殺して、その女優の事務所とトラブルに夏て逃げ出したことから、母子のところにも色々と事務所の人がやってきて責任を追及されるので、怖くなったというのである。

比較的早く、こうした事情は明らかになるが、それにしてもなぜ逃げなければならないのかは不明である。

弁護士に相談して守ってもらったらどうだろうかと、すっかり感情移入してしまったところは作者の思う壺なのかもしれないが、それはともかく、そんな野暮な引っ掛かりも最後にはスッと消えていくので、最後まで読んでよかった。

でもやはり、困り事があれば、良い弁護士さんにもっと頼ろうよと、思わざるを得ない。

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