book:非弁護人
主人公は元検事で、同僚とともに上層部の意向に逆らう捜査を行ってハメられ、同僚は企業弁護士に、主人公は実刑判決を受けた挙げ句、ヤクザ御用達の法律アドバイスで食っているという境遇。
それはともかく、ひょんなことから組を離れたヤクザとか外国人とかが罠にはめられ手足に使われた挙げ句に殺されるという貧困ビジネスの非道いもの(ヤクザ喰い)の存在を知り、食い物にされているヤクザの大組織若頭クラスを巻き込んで追及していくというのである。
メインの裁判が少し捻れていて、この裁判に力を入れても本来のヤクザ喰いの張本人を追い詰めることになるのかどうか、今ひとつ腑に落ちないが、ともかく前半は捜査、後半は公判が軸となって物語が進むので、その構成は刑事訴訟の教科書のようである。
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