« Book: #不可逆少年 by #五十嵐律人 | トップページ | Book:琥珀の夏 »

2021/07/27

book:非弁護人

今年読んだ35冊目は非弁護人

 

タイトルは非弁護士が正しいのではとか、野暮なことは言わない。 

Liser1_20210425164601 主人公は元検事で、同僚とともに上層部の意向に逆らう捜査を行ってハメられ、同僚は企業弁護士に、主人公は実刑判決を受けた挙げ句、ヤクザ御用達の法律アドバイスで食っているという境遇。

それはともかく、ひょんなことから組を離れたヤクザとか外国人とかが罠にはめられ手足に使われた挙げ句に殺されるという貧困ビジネスの非道いもの(ヤクザ喰い)の存在を知り、食い物にされているヤクザの大組織若頭クラスを巻き込んで追及していくというのである。

メインの裁判が少し捻れていて、この裁判に力を入れても本来のヤクザ喰いの張本人を追い詰めることになるのかどうか、今ひとつ腑に落ちないが、ともかく前半は捜査、後半は公判が軸となって物語が進むので、その構成は刑事訴訟の教科書のようである。

 

 

|

« Book: #不可逆少年 by #五十嵐律人 | トップページ | Book:琥珀の夏 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Book: #不可逆少年 by #五十嵐律人 | トップページ | Book:琥珀の夏 »