Book:その裁きは死
今年読んだ9冊目はその裁きは死 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)
連作者の二冊目で、メインテーマは殺人 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)を先に読まないとならなかった。
ほぼ続きものと言っても良いくらいに、前作の事が前提になっての話になっている。
それはともかく、シャーロック・ホームズとワトソンとのコンピをパロったような作品で、物語のメタレベルの視点がふんだんに現れるので、幻惑というか奇妙な感覚に陥らざるを得ないのだ。
大体、アンソニーがホーソーンのこの日の部分を早くまとめろと言われて、この小説の一節を抜き出したものをホーソーンに見せるというようなシーンがあって、要するにこの小説の一節をこの小説の登場人物が読んでなにか感想を言うというわけだから、異次元の視点が交錯したような感覚に襲われる。
本筋の犯人当てに関しては、最初から結末が見えている感じは全く無かったが、あとから振り返るとうーんとなる。それにしても引きこもり男子はもっとあとを引くと思ったけど。
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