Book:記者のための裁判記録閲覧ハンドブック
今年読んだ6冊目は、ほんとうの裁判公開プロジェクトという勉強会グループが出した記者のための裁判記録閲覧ハンドブック
皆さんは、刑事裁判にせよ民事裁判にせよ、訴訟記録の閲覧は誰でもできるということをご存知だろうか?
誰でも、いつでもというわけではないが、原則は「何人にも」公開されているのである。
今年読んだ6冊目は、ほんとうの裁判公開プロジェクトという勉強会グループが出した記者のための裁判記録閲覧ハンドブック
皆さんは、刑事裁判にせよ民事裁判にせよ、訴訟記録の閲覧は誰でもできるということをご存知だろうか?
誰でも、いつでもというわけではないが、原則は「何人にも」公開されているのである。
仁愛女子短期大学の澤崎先生が、これまでYouTubeなどで公開されてきたパワーポイント活用の動画作成術を書籍PowerPointでかんたん! 動画作成 ~オンライン教材・授業動画・解説動画・プロモ動画を手軽に作って配信にされたので、ご紹介。
大学が今年度急遽オンライン授業をする必要に迫られたのだが、澤崎先生の動画には結構助けられた。
今年読んだ5冊目は夫婦同姓強制の違憲訴訟で唯一反対意見をだした山浦弁護士のお気の毒な弁護士-最高裁判所でも貫いたマチ弁のスキルとマインド
山浦先生の生い立ちから最高裁判事退官後の弁護士復帰後に至るまでのオーラルヒストリーである。
これまで色々な最高裁判事の自伝(最高裁回想録 --学者判事の七年半など)や少数意見集、エッセイ集、論文集などが出てきたし、オーラル・ヒストリーもいくつか存在する(福田 博 オーラルヒストリー「一票の格差」違憲判断の真意:外交官としての世界観と最高裁判事の10年、一歩前へ出る司法---泉徳治元最高裁判事に聞くなど)が、山浦先生のそれはご本人の肉声が聞こえてくるようなところが随所に見られ、読ませるものだ。
最高裁判事に選任される方法というのは、少なくとも弁護士会からは、派閥→単位弁護士会→日弁連→最高裁→内閣という推薦の連鎖の末ということであり、しかも本人には殆ど途中経過が知らされないまま最後まで行くというところが興味深い。
今年読んだ4冊目は、百年戦争 中世ヨーロッパ最後の戦い (中公新書)
昔読んだ佐藤賢一さんのヴァロワ朝 フランス王朝史2 (講談社現代新書)と同時代だが、全く記憶が飛んでいる。百年戦争と言えばジャンヌ・ダルクで、先般のフランス長期出張でもジャンヌ・ダルクゆかりのポワチエ、ルーアン、シノンなどで痕跡をたどってきたところだが、イングランドとフランスとの関係自体について改めて学んだところである。
同僚から抜き刷りを頂いたのでご紹介。タイトルからわかるように、裁判官の行動に対する公的な規制について、憲法学的な考察を加えたもので、現時点でのイシューとしては当然ながら岡口基一裁判官の問題がテーマとなる。この論文も、それを前面に押し出してはいないが、岡口問題を論じたものと位置づけても良さそうである。
松田浩「裁判官統制の憲法問題」憲法研究第7号(2020)61頁
松田教授は、プロフェッション論について先行する論攷があり、この論文ではその成果が土台となっている。すなわち、医師、弁護士、研究者の3つを代表的なプロフェッションとして、その団体による自律を構成員相互の自己規律、組織の自由と自律、内部規律の司法による受容と執行という3つのサブレベルの自律に分析し、その前提としてプロフェッションが備えるべき特性を、知的科学的技能、公益・利他性、高度な職能倫理、職能団体性の4つ挙げられた。
これを土台として、裁判官をプロフェッションの一つと位置づけ、しかし現在の(特に岡口分限事件における最高裁の)裁判官統制のあり方にはプロフェッション性という前提が欠けているが故に大きな問題を孕んでいるというのが、全体の趣旨である。
今年読んだ1冊目、正確には今年読み終わったということだが、ジェフリー・アーチャーの新シリーズらしいレンブラントをとり返せ -ロンドン警視庁美術骨董捜査班- (新潮文庫)
面白いことに、クリフトン年代記でハリー・クリフトンが書いた小説の主人公ウィリアム・ウォーウィックがこのシリーズの主人公である。
Gazette du Palaisのサイトによれば、フランス弁護士連合会(CNB)が弁護士の専門性証明書を発行するための申込み窓口をオンラインで開いたそうだ。
画像は、ツイッターのGaz.Pal.アカウントで出された証明書の映像。
この専門性表示は2012年から行われているが、そのオンライン申請が可能となったということ。
新年最初のイベントでみんなが同じものを食べるといえば、日本では七草粥の伝統があるが、フランスではGalette des roisと呼ばれるパイだ。「公現祭」(Epiphanie)をお祝いして食べるお菓子ということだが、1月中はいつでもよいそうだ。→ガレット・デ・ロワとは
たくさんのスーパーで安いのを売っているが、職人が作るものは高いけど優れものという報道がこちら。
美味しそうだ。
幻冬舎 こども六法 すごろく、これも、息子が来たので付き合ってもらった。
カードゲームとなっているものと、カード無しで純粋にすごろくとして遊べるものとの両方があるが、カードなしの方はおそらくすぐ飽きるだろう。
ところが、カードありの方は、難易度が高い。
今年見た最初の映画は、深津絵里の主演作『ステキな金縛り』をアマゾンのプライムビデオで見た。
もう10年も前の三谷幸喜作品だが、有名俳優がチョイ役で次々出てくるのにのけぞる。なにしろ、ウエイトレス役に深キョン、悲鳴の女という名もなき役に篠原涼子という具合である。大泉洋は三谷幸喜に口約束で誘われて出たものの、局の壁に阻まれてカットされ、クレジットと写真だけ顔を出している。