Book:研究者の結婚生活
何人かの研究者と、時にはその配偶者に、それぞれの結婚に至る道や結婚生活にまつわる執筆者それぞれの所感がつづられているもので、研究者なる不可思議な生き物の観察日記のようなものから、研究者自身の結婚生活に対する内省、あるいは不満、実用的アドバイスなどが詰まっている。
とはいえ、当たり前ではあるが、研究者の結婚失敗例というのは出てこないので、まあ総じてお幸せにという感じではある。
ちなみに私の結婚式では、祝辞を頂戴した先生から、「研究者というのは最も結婚に向かない」とかいう言葉が飛び交う、しかしそれでいて嫌味ではなくほんわかした感じの「はげまし」を頂いたことを思い出した。
実際、別居婚とか解消の見込みのない単身赴任とか、会話がアカデミックすぎて子供が学校でうっかり口にすると疎外されるとか、我が身を振り返っても色々ある。
しかし、夫婦での共同研究とか共著とかは、夢ではなかったよ。
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