2020日米法学会シンポ・#民事裁判のIT化
コロナ禍の副産物で学会のシンポジウムがオンラインで実施・参加できるところが増え、加えてアーカイブ化するところも増えてきた。
その中で、先日、2020年9月20日にZoomウェビナーで実施された日米法学会のシンポジウムも、アーカイブが公開された。
メディアはGoogleドライブで、誰でもアクセスできるということなので、ここにご紹介する。
内容は、午前の部において日米の実務家による民事裁判IT化の状況と問題を、午後の部において溜箭教授、高橋准教授、竹部准教授、そして私によりそれぞれの観点からの民事裁判IT化と公開主義を考える報告がなされ、その後にディスカッションとなっている。
ファイルの構成はやや複雑なので、上記のリンクからご覧頂きたい。目次は以下の通り。
裁判手続のIT化に伴い生じる理論的問題
日下部真治(アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー)
THE ROLE OF INFORMATION TECHNOLOGY IN UNITED STATES LITIGATION
Ryan Goldstein (Partner and Head of Tokyo Office Quinn Emanuel Urquhart & Sullivan LL.P.)
裁判における情報の保護と活用――日米比較と実証研究
溜箭将之(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
オンラインを通じた第三者による民事訴訟記録閲覧制度の法的根拠に関する日米比較
高橋脩一(専修大学法学部准教授)
E-filing 導入に伴う弁護士と当事者の負担について−E-discovery との関係性を踏まえて
竹部晴美(京都府立大学准教授)
情報ネットワーク社会における公開主義拡大の可能性
町村泰貴(成城大学教授)
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