Book:ビザンツ帝国(中公新書)
特に、この皇帝たちの即位に至る経緯が、血縁主義なのか、インペラトールとしての実力主義なのか、判然としないところが非常に興味深い。
ウェーバーの正統性の整理に寄せて言えば、血縁とカリスマとが混淆しているというか、簒奪した皇帝であっても前皇帝の奥さんを娶るという行動に出る辺りは、たとえ実力で勝ち取った帝位であっても血縁的正統性はあった方が落ち着きが良いということなのであろうか。
一方では幼子でも皇帝に就ける場合もあり、ご本人の能力だけではないわけだ。
神聖ローマ皇帝の即位に関しても、ローマ教皇の即位に関しても、それぞれに権謀術策渦巻く歴史が興味深いが、特にビザンツ帝国は面白い。
C'est bizarre !
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