Book:#女帝 #小池百合子
今年読んだ26冊目は女帝 小池百合子 (文春e-book)
自分がなんだかんだ言って古い人間なんだと思うのは、電子書籍で購入しておきながら、妻が紙の本を買ってくるとそっちで読んでしまうこと。
だって寝る前にベッドで読むのに、紙の本の方が睡眠障害につながらなくてよいのだから。
さて、本の中身は、これまでもなんどか雑誌媒体に載せられた著者の小池百合子研究に、エジプトで本人と同居していた早川さんの証言と所有していた資料とを得て、異次元なまでにパワーアップしたものになっている。
小池百合子がカイロ大学を卒業していないばかりか、そもそもまともに入学もできず、コネで2年次に編入して、アラビア語の文語も読めない状態で学校にもろくすっぽ行かず、卒業したと言われているあたりの時系列的にもボロが出まくっている状態なのに、追及すれば穴だらけなのに、追求されることなく今日まで来ていることが納得できる。
卒業証書の写真も小さいながら載っていてロゴマークが違うとか、卒業証明書の写真の契印もはっきりしないとか、色々と物証も挙げられている。
彼女の経歴詐称を理由とする公選法違反事件というのは、立件できるのではないかと思われられる。
それのみならず、小池百合子の政治家としての振る舞いも、都民ファーストからキボンヌに至る過程とそれに乗せられて政治家人生を壊した感のある前原さんとか細野さんとか、巻き込まれた男たちが気の毒に見えるくらいだ。
その彼女が、今、新型コロナの蔓延する東京のトップとして感染症対策の舵取り役になっていること(舵取りをしているとは言っていない)は、本当に不幸なことだ。
築地から豊洲への市場移転問題でさんざん明らかになった不誠実ぶり、環境大臣時代の水俣やアスベスト問題に示した不誠実ぶり、もちろんオリンピックについても巨額の税金投入を見直すとかっこいいことを言ってすっかり税金浪費の先頭に立ってしまう無能ぶり、そもそも都議会自民党のドンを悪役にして切り込むヒロインだったはずなのにポーズだけで、何の成果も解明もない無駄ぶり、挙げていけばきりがないほど、これでもかこれでもかと不誠実と無能の例が目白押しなのに、これでも一定の人気を保っていられるのだから、その外見作出力は本当に瞠目すべきものがある。
でも考えてみると、これと相似形なのが国政における現首相であるから、もう全く日本はオワコンなのか、夜明けはあるのかという気分にさせられる。
でも諸外国の政治シーンを見ても、トランプだのプーチンだの習近平だの、小物だけどボリス・ジョンソンだのマクロンだのと、全く青く見えない芝生ばかりが広がっている。
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