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2020/05/08

#ブックカバーチャレンジ 02-火車

ブックカバーチャレンジ二日目は、宮部みゆきの『火車』
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Wikipediaによれば、1992年に連載と単行本化が果たされているが、もう少し前の作品と錯覚していた。バブル期の雰囲気というか、バブル前に社会問題となったサラ金地獄がモチーフとなっているので勘違いをしていたのだが、バブル崩壊後にもサラ金が社会問題を引き起こしていたのだった。


 


1992年といえば、個人的には留学に行く直前で、小樽商大の先生をしながら、アリアンス・フランセーズ札幌に通い、また幼かった息子を水泳教室に連れてったり、自分も事務に行ったり、パソコン通信の仲間と駅伝に出たりしていた時期で、今では考えられない生活であった。


田舎で、しかも公務員で、縁遠いとはいえバブルの恩恵は確実にあったと言わざるを得ない。


 


そんな中で、この小説は、もちろん倒産法の担当教員としても興味を惹かれたが、私にとっての宮部みゆきデビューであって、未だに最も印象的な作品である。

その後の彼女の作品は実に多様であるが、『火車』のテイストは近時の杉村三郎シリーズ(名もなき毒とかね)に色濃く感じられるし、彼女の経歴から裁判ものも多く(ソロモンの偽証とかね)、個人的にもずっと愛読している。


 


 ところで、このブックカバーチャレンジというのか、誰かにバトンを渡すことになっているらしいが、やりたい人がやるのがいいと思うので、やりたい人は是非ご連絡を。もちろん連絡なしに勝手に始められても良いと思う。


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