#ブックカバーチャレンジ 6-あんたの代理人
昨日に続いて今日も漫画。ちょっと古いものだが、というかもう司法制度改革以前の法曹漫画はそれだけでリアリティが欠けてしまうのだが、若い弁護士さんの成長物語としては今も一つのパターンとして通用するものだろう。
業界ものを嫌う実務家は多いが、私は実務家でないので、リアルさは気にならない。もっとも例えば大学モノだって唯野教授のような荒唐無稽な話は抵抗がない。ただし、いかにも大学教授になるにはまず非常勤をやって学会の手伝いもやって気に入られることが必須みたいな話をされると、どこの国の大学かとは思うので、その意味ではリアルさにこだわるポイントが違うのかもしれない。
同じ作者の総務部総務課 山口六平太 コミック 1-81巻セット (ビッグコミックス)は大ブレイクしたので、同じようなテイストのこちらも長く続いてくれると良かったのだが、残念ながら5巻で独立を果たしたところで完結してしまった。
しかし、独立でゴールなんて、結婚で終わる恋愛小説みたいだが、弁護士さんとしての面白い生活はこれから始まると言ってよいはずだ。
例えば、弁護団事件を受けて苦労しながら頭角を現すとか、依頼人に裏切られて人生の悲哀を感じるとか、司法制度改革後は法テラスとの付き合い方に悩むとか、イソ弁をおいてまた苦労するとか、弁護士会懲戒に何らかの形で巻き込まれちゃうとか、研修所の同窓会で再開した裁判官の分限事件に関わってしまうとか、優子ちゃんとの共同事務所になるのなら渉外事件も色々な事件があって、今ならハーグ子奪取条約の関係事件を担当するとか、もうネタは尽きないところであろう。
ところで、私の好きな法律漫画を思いつくだけ思い出してみる。
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