cinema:プリズン・サークル
今年見た1本目の映画がプリズン・サークル。
コロナ禍の中でも映画館にお金を払ってみる事ができるシステム、仮設映画館により、自宅の大きなテレビに接続したiPhoneで見た。
劇場はもちろん横浜の誇るジャック・アンド・ベティ。
再犯率を下げるための貴重な試みであり、広まって欲しいと思うが、これに適する人というのもまた限られているのではないかなとは思うし、通常の刑務作業よりも精神的にはつらい思いをするのではないかという感じも、この映画を見るとヒシヒシとした。なにしろ、いじめていた人といじめられていた人とが出会うわけであるし、お互いの気持ちを、それも赤裸々に、心にしまい込んだ思いを吐き出させるわけだし。
あと、嘘しか付けない少年が正直になる権利を行使しようとしたときに、街の人はそれを受け入れるのか、自粛警察やら前科者晒しを得意として悪いこととも思わない人ばかりが住んでいる街だと、そう簡単には信じてもらえない。残酷な未来を想像してしまって、かえって戦慄を覚える。
更生には、なんといっても経済的な再出発が可能でなければならないのが最低条件だし、そのためには偏見のない世の中になるか、それが無理なら偏見に晒されないで済むような環境を用意するしかないであろう。
そして、犯罪を犯した人が再び犯罪を犯さなくても済む世界の方が、それ以外の人々にとって安心安全な世界となるのだというところに、もう少し世間の人々と認識を共通にしてほしいものである。
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