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2020/03/28

3+2協定のとりあえずの概況(LS別と学部別のまとめ表を追加)

学部を3年で終える法曹コースとロースクール既修者コースの2年を組み合わせた3+2について、その協定を文科省が一昨日まで3階に渡って認定を行った。→文部科学大臣認定を受けた法曹要請連携協定一覧

国立公立私立あわせて57の協定が認定されているが、一つのロースクールが複数の学部法曹コースと協定を結んでおり、その逆もまたあるので、これらを集約すると、28のロースクールが協定を結んでおり、逆に34大学の法曹コースが協定を結んでいる。ロースクールで協定を締結していないのは7校、ロースクールを廃止した法学部等で法曹コースを作って協定を締結したのはやはり7校であり、残る22校は現段階では法曹コースを作って協定を結ぶということに至っていない。

LS別 3+2協定一覧

ダウンロード - 32b2e58d94e5ae9ae4b880e8a6a7lse588a5.pdf

学部別 3+2協定一覧

ダウンロード - 32b2e58d94e5ae9ae4b880e8a6a7e5ada6e983a8e588a5.pdf

 

 

Univamphi_20200328175301

 全国で28のロースクールが、3年課程の法曹コースとの協定を締結した。

 そのうち、国立は12校、公立2校、私立が14校。ロースクールが存続している中で協定を結んでいないのは筑波、広島、琉球、専修、駒澤、南山、愛知の7校である。

 地域分布では、北海道、東北に各1国立、関東に3国立、1公立、9私立、中部に2国立、近畿に3国立、1公立、4私立、中国四国に2国立、九州に1国立、1私立となっている。

 ロースクールの側から見て、協定先の法曹コースが1校のみというところが約半分の15校で、日大は複数の法曹コースと協定を結んでいるが、そのいずれも日大法学部であるので、これを入れると16校となる。その中で、唯一、自校の法学部ではないところとのみ協定を締結したのが学習院大学LSであった。

 複数の法曹コースと協定を締結したロースクールの中で、同一地域内での協定となったのが北大と北海学園、明大と明治学院、都立大と明治学院、九大と熊大であり、それ以外は他の地域の法曹コースとも協定を締結している。

 協定先の多さで見ると、中大が9校と締結しているのが突出しており、これに慶応と神戸の5校、早稲田の4校が続いている。

 

 逆に法曹コースの側から見ると、日大の2つの法曹コースを一つと数えると、34大学が協定法曹コースを持っている。国立16校、公立2校、私立16校である。

 地域分布では北海道が国立1校、私立1校、東北が国立1校、関東が国立3校、公立1校、私立9校、中部が国立4校、近畿が国立3校、公立1校、私立4校、中国四国は国立1校、九州が国立3校、私立2校となっている。

 ロースクールが存続している大学の法学部では、上記の協定を結んでいない7校に加えて学習院大学が協定のある法曹コースを持っていない。逆にロースクールを廃止した大学の法学部等では、信州、新潟、熊本、鹿児島、北海学園、明治学院、西南学院の各法曹コースが協定を結んでおり、大学として法曹養成にコミットし続けている。これに対してかつてロースクールがあった大学で協定付き法曹コース設置に至らなかったところは、22校にも上っている。

 協定先の多さでは、明治学院が6校と最多であるが、全て首都圏のロースクールが相手である。国立、公立、私立に及んでいる。ついで熊本と西南学院の4校で、熊本は九大が自校以外の法曹コースと協定を締結した唯一の例である。これと3校の協定先を持つ鹿児島大学をあわせて、九州の法学部等の協定先の広さが目立つ。

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