夫婦別姓を求めてあえて離婚したご夫妻の話
久しぶりにブロゴスを見たら、こんな記事が出ていた。
動け国会!選択的夫婦別姓を求め市民が政治家に直接アプローチする「全国陳情アクション」
表題からはちょっとよくわからないが、冒頭に紹介されているのは、行政書士の高木さんと美容師の阿波連さんとが法律婚をして夫の姓に変えたところ、行政書士の妻にもっぱら負担がいって、見かねて3年後にペーパー離婚して事実婚カップルになったというのである。
我が家でもそういう話は頻発する。もっぱら妻に通称使用の不便さを強いているので、悪いなと思ってペーパー離婚を持ちかけてみるのだが、それはそれで踏み切れないものがあるらしい。
そういうのに比べて記事で紹介された夫婦の潔いことは素晴らしい。
しかし、そもそも、なんでこんな苦労をしなければならないのかがさっぱりわからないのだ。
通称使用を幅広く認めれば改姓による不利益は軽減されると言ったのが最高裁判決であるが、それが浅はかな判断であることはもう明らかで、海外旅行をすればパスポートの旧姓併記が外国で認められず、森雅子法務大臣がその名前で活躍していても国の代表者には見知らぬ名前の法務大臣名を書かなければならない。
誠に不便である。
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