Grec史上初の女性大統領は裁判官
記事には「現内閣に対しては、上級職に女性が数えるほどしかいないことへの批判が高まっていた」とか、「2017年には、欧州ジェンダー平等研究所が発表するジェンダー平等指数で最下位に沈んでいた」とか、あれー、彼の地で採火した聖火がやってくるところでも似たような話が聞こえてくるなぁと言う感想を持つ。
だいたい、社会的な指導的地位のジェンダー格差を縮めることには、すぐには無理という問題があるし、大統領を女性にするということが名目的なやり方にすぎず、実権のある地位に女性を増やすことにはならないと言った批判も可能だろう。
しかし、ジェンダーギャップが酷いことを自他共認められている極東島国では、ポジティブ・アクションの一つするにしても逆差別だという声が堂々と上がり、クォーター制とかパリテとか、カッコつけの法律は作っても実際にはやろうとしないのが政権党だ。
差別の解消には、上からも下からも、様々な方向から変えていかなければならない。
ちなみに、みんなが大好きなSDGsの目標5は、ジェンダー平等を実現することに当てられている。
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